これは川見てるアドベントカレンダー2021の記事です。
大きな水溜りが好きです。高校の頃は大阪湾を毎日眺めて暮らしていました。家族旅行で行った淡路島の夜の海岸で、見知らぬ酔っ払いが「俺はやるぞ〜」という謎に怒鳴る声と打ち寄せる波の音がコラボレーションするのを聞いたのも良い思い出です。水が流れているのを見ると各々思うことがあるのでしょう。大阪湾ほどではありませんが、滋賀県には琵琶湖があるのでつらい日や幸せな日、普通の日でも何時でも見ると良いと思います。僕はたまにしか見ていませんが…
ところで、この記事は大きな水溜りの話ではなくて、飛び越えられそうな細い用水路に、奇妙なものがあるという紹介です。
場所は以下です。
滋賀県の守山市ですが、写真のように平行に走る用水路が3本あります。写真では実際の大きさは伝わりにくいのですが、それぞれ1m程度しかない、とても細いものです。
世知辛い世の中なので、今の時代に税金でこういうものを作ると誰かに怒られるでしょう。しかし、この川にはとても歴史があるらしく、寛永時代からあるそうです。
人間が争いをやめられないのは少なくとも江戸時代に遡るらしく、1m程度の川幅を拡張しようと太古から人は争っているそうです。面白いです。徳川家光の時代らしいので、お犬様に隣町の川に砂を入れさせるなどすれば、抵抗されず便利だったでしょう。犬に労働をさせたことが原因で死罪かもしれませんが。
しかし、現代は平和なので、川にはホタルがいたり、綺麗な鯉が泳いでいたりします。地域の方がかなり几帳面に面倒を見られているのだと思います。
とても綺麗です。守山は良い町です。明日はななさんの「今年見た川」です。
後書き:せっかくなのでクリスマス前で華やかな守山駅前の写真も貼っておきます。