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「データ解析の実務プロセス入門」を読んだ

データ解析の実務プロセス入門 | 森北出版株式会社を読んだ。

この本は統計手法についての解説はほとんど含んでいない本で、「数学屋」ではなく「統計屋」のための参考書だと感じた。内容としてはデータ解析の利点、限界の解説や、実際の業務のプロセス全てに関わる手続きが書いてある。具体的にはデータ解析そのものだけでなくそもそもの目的設定からデータ設計と収集、解析結果に基づいて施策を考えるときの注意点まで含まれている。この本は自分以上に初心者な後輩にも薦められると思っていて、根拠として、

  • 主張には丁寧に根拠が書かれている
  • 一般的な考え方と筆者の個人的な主張は明確に区別されている
  • 未定義の表現、論理の飛躍が無いように注意が払われている
  • そもそもこの本の目標が心構えを持つことに留めてあるのでページ数に無理がない

ことがあると思う。個人的には1~4章、8章が考え方、プロセスを明記していて特に有用だけれど、6,7章はさらっと読み飛ばして他の本を読んで勉強を積み重ねていくところかもしれないと思った。