Rのドキュメンテーション関係でtexを使うことになったのでまずは必要なソフトウェアを導入する。texはmarkdown中にちょろっと書いてはてなブログに数式を表示するのにしか使っていなかったので使い方の基本的なところからメモしておく。
日本ではplatexの出来が良かったせいでそれで満足している人が多く、最新のtex環境についていっていないらしい。研究室に行けばplatexのインストール関連で抜けているところは補足できると思うのでluatexを使えるようにする。また、昔はTexの環境を整えるのは難しかったそうだが、TexLiveのおかげで簡単である。*1
Tex Liveのインストール
LinuxへのTeX Liveインストールなどに従ってapt-getで導入することもできそうだが、texガチ勢の皆様はtlmgrを使って新しいパッケージを入れるのが標準らしい。世の流れに逆らわず、TexLiveのインストールサイトからinstall-tl.zipを取ってくる。(特にubuntu12.04以下ではパッケージが古いのでppaをバックポートしないと文字コード関連でコケる。)
あとはインストールマニュアル通りに作業する。
cd download unzip install-tl.zip cd install-tl.zip sudo ./install-tl
Windowsではadministratorでなくてもインストールできるそうだが、自分はsudoしないと無理だった。フルインストールだと1GB以上ダウンロードするので少し時間がかかる。(MIAKOネットだと回線が切れてしまうレベル)
うまくいけば、大体このような感じのメッセージが出る。welcomeとか言われると少し嬉しくなる。
See /usr/local/texlive/2014/index.html for links to documentation. The TeX Live web site contains updates and corrections: http://tug.org/texlive. Add /usr/local/texlive/2014/texmf-dist/doc/info to INFOPATH. Add /usr/local/texlive/2014/texmf-dist/doc/man to MANPATH (if not dynamically found). Most importantly, add /usr/local/texlive/2014/bin/x86_64-linux to your PATH for current and future sessions. Welcome to TeX Live! Logfile: /usr/local/texlive/2014/install-tl.log
次にtexliveのバイナリにPATHを通す。
# これは環境にディレクトリ以下の名前を全部ばらまいてしまうが気にしない cat >> .zshrc # PATH to LuaTex export PATH=/usr/local/texlive/2014/bin/x86_64-linux:$PATH # texi2dviはbash経由でluatexにアクセスするので cat >> .profile export PATH=/usr/local/texlive/2014/bin/x86_64-linux:$PATH
これでもろもろのコマンドに簡単にアクセスできるが、インストールの際にroot権限でフォルダを作成したので、
% ls -l /usr/local | grep texlive drwxr-xr-x 4 root root 4096 7月 18 23:45 texlive
となっている。このままでは毎回sudoを付けないと実行できないので、
# 方法その1(ファイルの所有者、グループを変更する) sudo chown -R myaccount /usr/local/texlive sudo chgrp -R myaccount /usr/local/texlive # 方法その2(パーミッションの変更) sudo chmod -R 777 /usr/local/texlive
LuaTexの使い方にある例をtest.texとして保存して
lualatex test.tex
pdfが作成できればインストール終わり。
次にしたいこと
毎回コマンド打ちながら編集するのは面倒くさくWYSIWYGとは程遠い。パッケージングの件が片付いたらtexworksあたりを入れる。
Rでtexを使うための環境整備はRのためのTex環境のセットアップ in Ubuntu 14.04 (trusty)へ。
参考
電通大生のためのLuaLaTeX -UEC Advent Calendar 2013-
三重大学の奥村先生のwiki
同上、インストール前に見るべきだった
LuaTexの使い方
texliveの本家サイト: 多すぎるし真に困った時以外は絶対見たくない
- pythontexとかあるらしい
何かを書き留める何か
TeXLive2013とPythonTeXを入れた
*1:実際は環境設定の情報が集められずにだいぶ時間がかかってしまったorz